遺骨ダイヤモンド>墓じまい>臓器提供・検体
「お母さんの遺骨をダイヤモンドにしたいんだ」夕飯後の片付けをしていた私がそう言うと、夫はスポンジを握ったまま固まった。スポンジから泡がポタポタ落ちている。緊張している証拠だ。「えっ?それって、臓器提供とかで遺骨がなくなるんじゃないのか?」夫は真剣そのもの。お母さんの死を誰かのために役立てたいという気持ちが顔に書いてある。「大丈夫だよ。臓器提供もできるし、それでも遺骨は残るの、それに検体してもダイヤモンドは作れるわ」「え、残るの?」「残るの」夫はスポンジを握りしめたまま、ようやく動きを取り戻した。
臓器提供と遺骨ダイヤモンドの関係
臓器提供は、誰かの命を救う尊い行い。
献体は、医学の発展に貢献する大切な選択。
そしてどちらを選んでも、
最終的には遺骨が残る。
だからその遺骨から
遺骨ダイヤモンドを作ることは可能なのだ。
「つまり、お母さんは命をつなぐこともできるし、
私たちのそばに残ることもできるってこと?」
「そういうこと」
夫の顔が少しほころんだ。
スポンジもようやくシンクに戻された。
遺骨ダイヤモンド終活
最近はお墓を持たない選択をする人が増えている。
- 子どもに迷惑をかけたくない
- お墓が寂しい
- 管理が大変
そんな想いからだ。
遺骨ダイヤモンドは、
家族の負担を減らしつつ、故人を身近に感じられる
という新しい供養の形。
さらに、
自分の死後の希望を誰にも伝えられない
という人のために心託サービスもある。
生前に希望を伝えておけば、
その想いを未来へつないでくれる。
臓器提供しても遺骨ダイヤモンドを作ることはできる
「お母さんの命は、臓器提供で誰かを救うこともできるし、
遺骨ダイヤモンドで私たちのそばに残ることもできる」
「どっちも命をつなぐ形なんだね」
夫がそう言ったとき、
私は少しだけ胸が軽くなった。
お母さんの愛を、
誰かの命へ、そして私たちの未来へ。
その両方に届けられるのだ。
ちなみに検体した場合は?
大学などへの遺体の提供を検体といいますが、遺骨も遺灰も残りません。こんなときは、遺品をラボに送って炭素を取り出し、それを形見のダイヤモンドにすることができます。

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